不破誕のつもり。
第2章

 


「不破。何やその紙は?」「!」



「もらった。内容は覚えているが、何故か捨てられんのだ」



「大事なもんなんやな~擦り切れてるで」「考えがまとまらない。どうすればいい?」



「ソレくれたやつに直で聞いてみたらええやろ。気になるんやったら。」「・・・そうだな」



「・・・感謝する!」「・・・」



「冬なのに熱いな~・・・もうすぐ冬休みや~あ~さむっと。誰か温めてくれへんかな~・・・な、たつぼん?」「!」



「盗み聞きなんて、悪趣味やで。」「通り掛っただけだ。」



「不破は?」「何?気になる?」「・・・」「あ、怒らんといて。」



「人肌が恋しい季節やからな。」「寒いのかよ」「そう。抱きしめ…」「相手には困ってないだろ」



「困ってへんけど・・・」「?」「・・・ま、ええわ。」「何だよ」



「帰るわ。さむーてたまらん。たつぼんも襲われんと帰りー」「誰がだ!」



「じゃあな!」「・・・あらら。怒ってもうた。」



(ほんまは一人しかいらん。でも、)



(でも今はこのままで。)